不動産の共有持分とは?単独で売買や不動産担保ローンの借入はできる?仕組み・事例・注意点を徹底解説
- info7655162
- 7月17日
- 読了時間: 6分
【不動産の共有持分とは?】
相続や夫婦での住宅購入などをきっかけに、「共有名義」の不動産を所有している方は少なくありません。
その中でよくあるご相談が、
自分の持分だけ売却できるのか?
共有者に知られずに借入できるのか?
不動産担保ローンは利用できるのか?
という内容です。
結論からいうと、共有持分は単独で処分できるものと、共有者全員の同意が必要なものがあります。
この記事では、不動産の共有持分の基本から、実際によくある相談事例、不動産担保ローンの利用可否まで詳しく解説します。
【共有持分とは?】
共有持分とは、一つの不動産を複数人で所有している場合、それぞれが持つ所有権の割合をいいます。
例えば、
父:2分の1
長男:4分の1
次男:4分の1
というように、それぞれの権利割合が登記されています。
共有持分は「土地だけ」「建物だけ」ではなく、不動産全体に対する権利割合となります。
【共有持分が発生するケース】
共有持分になる代表例は次のとおりです。
相続
夫婦で住宅ローンを組んだ住宅
親子で購入した住宅
兄弟姉妹で相続した実家
投資用不動産を共同購入
特に近年は相続による共有名義が増えており、売却や資金調達時の相談も増えています。
【事例①】相続した実家を売りたいが兄弟が反対している
ご相談内容
父親が亡くなり、
長男50%
次男50%
で実家を相続。
長男は売却を希望していますが、次男は住み続けたいと言って話がまとまりません。
解説
共有不動産全体を売却するには、原則として共有者全員の同意が必要です。
つまり長男一人では実家全体を売却できません。
しかし、
長男が所有する50%の共有持分だけであれば売却可能です。
もっとも、共有持分だけを購入する一般の買主は少ないため、専門業者への売却を検討するケースが多くなります。
【事例②】共有者に内緒で不動産担保ローンを利用したい
ご相談内容
兄弟と共有している土地の持分だけを担保に資金を借りたい。
兄弟には知られたくない。
解説
共有持分のみを担保として取り扱う金融機関や不動産担保ローン会社はあります。
持分のみで融資できるかどうかは、
持分割合
不動産価値
他の共有者との関係
利用目的
などを総合的に判断します。
共有者全員が契約者になる必要がないケースもありますが、融資条件は金融機関ごとに異なります。
そのため、共有持分に対応した不動産担保ローン会社へ相談することが重要です。
【事例③】離婚後も共有名義のまま住宅を所有している
ご相談内容
元夫婦で住宅を共有名義のまま所有。
住宅ローンは完済している。
事業資金として借入したい。
解説
離婚後も共有名義が残っているケースは珍しくありません。
共有持分だけでも担保評価が可能なケースがあります。
ただし、
元配偶者が居住している
使用状況が複雑
持分割合が少ない
などの場合は評価が下がることがあります。
【事例④】共有持分だけを売却して現金化したい
ご相談内容
相続した土地を兄弟3人で共有している。
話し合いが進まず現金化できない。
解説
共有持分だけの売却は法律上可能です。
近年では共有持分専門の買取会社も増えています。
ただし、
一般市場より価格が低くなることが多いため、
まずは持分の査定を受けることをおすすめします。
【事例⑤】共有持分を担保に事業資金を調達
ご相談内容
会社経営者。
親から相続した土地の3分の1を所有。
銀行融資が難しく、不動産担保ローンを検討。
解説
銀行では共有持分のみの融資が難しいケースがあります。
一方で、不動産担保ローン会社では共有持分の担保評価に対応している場合があり、
事業資金
納税資金
運転資金
他社借換え
などに利用されるケースがあります。
【単独でできること・できないこと】
単独でできること
自分の共有持分を売却
自分の共有持分を贈与
自分の共有持分を相続
持分を担保に借入(金融機関による)
共有者全員の同意が必要
不動産全体の売却
建物の解体
建替え
大規模なリフォーム
不動産全体への抵当権設定
【よくある質問】
Q1. 共有持分だけ売却できますか?
はい、可能です。
自分の持分のみであれば、共有者の承諾は不要です。
Q2. 共有持分だけで不動産担保ローンは利用できますか?
対応している金融機関・ローン会社であれば可能です。
不動産価値や持分割合などによって審査結果は異なります。
Q3. 持分が10%しかありません。それでも借入できますか?
可能性はあります。
ただし持分割合が小さいほど担保評価は低くなる傾向があります。
Q4. 共有者に知られず借入できますか?
契約内容や手続きは金融機関によって異なります。
共有持分を取り扱う実績がある会社へ事前相談すると安心です。
Q5. 相続した実家を共有のまま放置するとどうなりますか?
将来的に相続人が増え、権利関係がさらに複雑になる可能性があります。
売却や資金調達が難しくなる前に、早めの整理を検討するとよいでしょう。
Q6. 住宅ローンが残っていても共有持分は担保になりますか?
状況によります。
既存の抵当権や残債、不動産の評価などを踏まえて判断されます。
Q7. 銀行で断られた場合でも相談できますか?
はい。
銀行と不動産担保ローン会社では審査基準が異なるため、銀行で難しかった案件でも相談できる場合があります。
【共有持分で資金調達を検討する際のポイント】
共有持分は通常の単独所有不動産と比べて権利関係が複雑なため、担保評価や契約条件は金融機関によって大きく異なります。
そのため、
共有持分の取扱実績がある会社を選ぶ
相続案件に詳しい担当者へ相談する
不動産評価だけでなく権利関係も確認してもらう
ことが重要です。
早めに相談することで、売却・借入・共有状態の解消など、複数の選択肢を比較しながら最適な方法を検討できます。
【まとめ】
共有持分は、自分の権利であれば単独で売却や贈与が可能ですが、不動産全体の売却や建替えなどは共有者全員の同意が必要です。
また、共有持分だけを担保に利用できる不動産担保ローンもありますが、金融機関によって取扱いや審査基準は異なります。
相続や離婚、事業資金の調達など、共有持分に関する悩みは早めの相談が解決への近道です。
共有名義の不動産について「売却できるのか」「借入できるのか」「自分のケースではどうなるのか」とお悩みの方は、共有持分の取り扱い実績が豊富な専門会社へ相談し、ご自身に合った解決方法を確認することをおすすめします。



